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教育学部創基150周年記念式典が開催されました

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2026年05月20日

静岡大学教育学部は、令和7年(2025年)に創立150周年を迎えたことを記念して、令和8年3月14日(土)に静岡県コンベンションアーツセンター・グランシップ11階会議ホール「風」で記念式典を挙行しました。県内教育関係者、卒業生等約220名の方にご参加いただきました。

静岡大学教育学部は、明治8年(1875年)の静岡師範学校創設に始まり、浜松師範学校や女子師範、青年師範など複数の機関を経て、戦後の学制改革により1949年に新制大学の一つとして誕生しました。その後、大学院(教育学研究科)の設置や教員養成課程・総合教育課程等の改組、法人化、教職大学院や博士課程の設立などがなされ、今日に至っております。

開会に先立ち、静岡大学吹奏楽団によるクラリネット五重奏 「ディヴェルティメント 第3番 作品138〜第1楽章」の演奏があり、希望を湛えた厳かな雰囲気の中、開式となりました。

(静岡大学吹奏楽団)

まず、式辞で日詰一幸静岡大学長は、教育学部の歴史に触れながら、大学を代表して参列者への謝意と教育学部の重要性を次のように述べました。

「教育学部はまさに本学創基の礎であり、本学の歩みを支えてきた重要な存在であると言えます。この150年の歴史は、歴代の教職員の尽力はもとより、本日ご臨席の同窓生の皆様、そして本学部を支えてくださった多くの関係者の皆様のご理解とご支援によって築かれてきたものであります。」

「教育は地域社会とともに未来を築く営みであり、教育学部はその重要な基盤を支える存在であります。」

(日詰一幸学長)

鎌塚優子学部長は、150年という歴史と教育学部の使命に触れながら、その未来について次のように語りました。

「150年の歳月の中で、本学部は4万人を超える卒業生を世に送り出してまいりました。全国の教育現場をはじめ、研究・行政・文化の各領域において、本学部の学統を受け継いだ方々が教育の発展に尽力されてきたこと――この歴史は、まさに皆様おひとりおひとりの営為によって刻まれたものです。

 教育学部とは、時代を創る学部です。私どもが育てるのは、次の社会を担う子どもたちを直接導く教師です。その手のひらの上で育まれた子どもたちが、やがて日本の経済を支え、地域の医療・福祉を担い、科学技術の未来を切り拓いてまいります。本学部は次世代社会の礎を、その最も根源的な場所から築いています。教育とは、人を育てる営みであると同時に、社会そのものを設計する崇高な行為に他なりません。この誇りと責任の重さを、私どもは片時も忘れてはならないと思います。」

「4万人の卒業生が体現してきた教育への情熱と、歴代の先師方が築かれた学問的遺産を深く継承しながら、私もその一員として、本学部とともに新たな百年への確かな一歩を踏み出す所存でございます。」

(鎌塚教育学部長)

また、来賓を代表して静岡大学教育学部同窓会会長 児玉一記様からも祝辞をいただきました。大学生時代の思い出を引き出しつつ、以下のように語られました。

「私達は、静岡県のみならず、それぞれの地での学校教育を支えてきたという誇りを持ち、今もそれぞれの地での学校教育を支えている。そして、これからも支えていくという気概を持って活動をしているところでございます。この根底に流れる思いは、教育学部時代の諸先生方から、そして同窓会の仲間に教えられたものです。」

(児玉教育学部同窓会会長)

その後、「教育学部150周年の軌跡」と題した記念映像が、静岡大学混声合唱団による学生歌「われら若人」の歌唱とともに上映されました。

(記念映像「教育学部150周年の軌跡」)
(静岡大学混声合唱団)

記念講演では、静岡大学名誉教授であり、多くの大河ドラマの時代考証に携わる小和田哲男先生により「歴史からみた教育の力」と題したご講演を賜りました。講演では、戦国時代から江戸時代にかけての教育の歴史を通じて、学びの重要性について語られ、参加者は熱心に聞き入っていました。

(小和田哲男名誉教授)

また、元静岡県教育委員会教育長の杉田豊氏をコーディネーターに、パネリストに浜松市立北浜北小学校教諭の菊池勇翔氏、三島市教育委員会巡回相談員の羽畑あい子氏、ヤマハ発動機株式会社の河合多真美氏、沼津市立長井崎小中一貫学校校長の玉井新一郎氏を迎え、「未来を拓く教員養成 ―次世代への展望-」をテーマにパネルディスカッションが実施されました。

全員が本学教育学部の出身であり、培った教育への情熱は共有しつつも、それぞれの立場や経験から、これからの教員養成に求めることや学び続けることの重要性、多様性を活かした協働などのコメントがありました。また昨今頻繁に話題に出るAIと教育については、AI活用による効率化の一方で、人間的なコミュニケーションが重要である、教員にしかできない教育の本質の再確認をする必要があるなどの意見が交わされました。議論は尽きないまま時間となり、パネルディスカッションは終了いたしました。

(教育について真剣に語り合うパネリストたち、左から菊池勇翔氏、羽畑あい子氏、河合多真美氏、玉井新一郎氏)
(新任1年目の様子を振り返り語る菊池氏)

最後に、「教育学部の現在(いま)と未来へ」と題した記念映像が、混声合唱団による「すずらん」の歌声の中で披露され、教育学部創基150周年記念式典は大盛況のうちに幕を閉じました。