弊社は1９５３年の創業以来、大谷キャンパスにほど近い小鹿に工場（現在の本社、開発部門）を新設し成長して参りました。Ａ－ＳＡＰ(光技術、電子 技術を活用した産学官金連携イノベーション推進 事業)を通じ貴学と協同でプロジェクトを実施した ことや、兄弟で静大附属小・中学校に通ったこと、 前社長の矢崎敦彦が附属小学校のＰＴＡ会長を 拝受するなど公私ともに貴学と関わりが深いこと が寄附するきっかけとなりました。 　

　私が２２年間過ごしたドイツでは、産学連携が大 変活発でかつ日常的です。歴史的に東海道の物流 拠点であり、モノ造りの伝統が息づく静岡で、貴学 の培ってきた幅広く高度な知識と技術で、具体的で 実践的な開かれた大学として産学間の精神的な ハードルを下げる一翼を担ってくださることを静岡 大学に期待し、同時に学部生、院生、大学関係者、附 属の幼稚園児、小中特別支援学校生徒、ＯＢやご家 族など県内の関係者数、影響力の大きさを意識し、 静岡県における産官学連携の更なる普及、促進の要 になってください。静大生の皆様には、大学の講義、 世の中の問題を常に自分のこととして捉え、皆さん の趣味趣向を大切にして今の自分なりの答えを出し 続けてほしいと思います。そして、この地で静岡愛 を育みながら、静岡、日本、世界を牽引できる人材に なっていただきたいと思います。