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静岡大学へ寄附をする植物の眠りをコントロールできる物質の研究を通じて、 地球温暖化に強い次世代農業を実現するためクラウドファンディングを開始
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2025年08月29日

静岡大学農学部の富永晃好助教は、植物の眠り(休眠)をコントロールできる「物質X」を発見し、研究を進めています。この物質の効果を実証し、社会実装につなげるため、9月2日(火)からクラウドファンディングを開始します。
地球温暖化の進行により、「眠り症」と呼ばれる発芽不良が、ナシ、モモなどの落葉果樹を中心に世界中で深刻化していることが、これまでの研究で明らかになっています。このような原因によって、世界的に農作物の平均収量の減少が報告され、多額の経済損失につながっています。植物の休眠を人為的に制御できれば、必要な時期に開花・発芽する「地球温暖化に強い農業」が実現可能となり、収量確保と経済損失の防止につながります。
研究者は、さまざまな化合物を眠り症常発樹に処理し、開花・発芽促進をもたらす休眠打破剤「物質X」を発見しました(特願2025-103709)。物質Xは毒劇物に該当せず、安全性の高い化合物です。本プロジェクトでは、RNA-seq 解析による網羅的な遺伝子発現変動の解析や、植物体の組織観察などを通じて、物質Xによってどのように休眠から目覚めるかを明らかにします。また、クラウドファンディングを通じて「支援者コミュニティー」を形成し、研究を加速することで、物質Xの使用法の確立、農薬登録への情報整備、受入体制の構築といった社会実装に向けた第一歩を目指します。
報道機関の皆様におかれましては、ご多用中とは存じますが、ぜひ、周知並びに取材賜りますよう、お願い申し上げます。
クラウドファンディングの概要
【プロジェクト名】植物の眠りを制御して地球温暖化に強い農業を実現する!
【ページURL】https://academist-cf.com/projects/397
【目標金額】200万円(All or Nothing形式)※募集期間内に集まった寄付が目標金額を超えた場合のみ受け取ることができる仕組み
【募集期間】2025年9月2日(火)8時~2025年10月30日(木)17時
【資金の使途】物質Xの効果検証試験実施費、分子生物学的解析費、広報活動費 など
10年間の試行錯誤の末、眠り症を根本から解決する休眠打破剤「物質X」を発見しました。
この物質は地球温暖化に強い農業への大きな可能性を秘めています。
私ひとりでは世界を変えることはできません。この挑戦に、ぜひお力をお貸しください。